ファンレター

ファンレターのふりをしているラブレターのふりをしているクーデターです


果てしなく広がる未来と無間地獄どこが違うか聞きたくもない


恋の歌ばっかり詠んでいるあの子 一度きりしか恋をしてない


一日中眠ろうとしても眠れない 生きてる生きてる生きてる生きてる


抱きしめる練習ばかりしてるから抱きつき方が下手だね(許す)


幸せの象徴として炬燵での蜜柑を思う。笑ってください。


果てた後マンゴスチンより淫猥な名前の果実を探して眠る


寂しい時人に優しくする癖が不純でしたら殺してください


物凄く可愛い女子の絵を描くのがみんな可愛い女子ならいいのに


大声で猥談しているリア充をオナホで殴って二度と立たすな


「大丈夫」って根拠なんかはないけれど 君のためなら言える「大丈夫」


ぼんやりと不安で歌でも詠みたいけれど意味などない気がしちゃって詠めない


さみしいと零せば言葉をかけられるように生きられなくてさみしい


男子より:一体メンスとタンスではどちらが女子に大切ですか?


水底に沈んだ銀貨を濡れないで取り上げるのは難しいよね


何でもない言葉に濡れて石になる 途方に暮れた微笑が罪状


いいですか名前を呼んだら元気よく返事をしてから泣いてください


スタンガンなんて欲しくはないけれど静電気にはまみれてほしい


泣いたっていいよと言われ嬉しくて笑っていたら嫌われたようだ


念のため:それは一切私ではないです注意(I'ts not 愛)


履歴書の資格の欄には無理として特技に巨乳と書けないものか


「君なんかたぶん絶対好きにならない」たぶんをつけておいてよかった


研ぎたての鋏で切った電話線 思い出すたびあなたを呼んでる


「砂を噛め、だんだん味がしてくるぞ」叔父さんどうして人が怖いの


太陽の色のバターを一欠けら入れてあなたの心を焼こう


もう二度と信じてもらえぬだろうけど私もお腹が空くことがある


頑張ったんだけどと言えば終わりだが終わりでいいから認めてほしい


昔とはひとつだけ違うことがある 忘れることを怖いと思う


繰り返す君の記憶は永遠に波間に揺れる太陽みたい


生活のヒントはそこらで見れるのに答えが全然見つかりません


めそめそと泣いてるせいでスプーンは涙もすくえず湿っていくだけ


球形のガスタンクの中いっぱいに悲しいことが詰まっている町


湯上がりのやはらかなつめを見てゐるとどれも肌なのだなあと思ふ


もうきみがしあわせなひとでいるかぎりわたしはふこうであることでしょう!


人間は箱ではないということに収納力のなさで気付いた


これからはショートケーキの苺だけ口にすること許してあげる


あの人はそんな人には見えないと言われまいとて針を研けり


もし僕が君を愛しているように見えるなら僕が愛されたいだけ


ユズリハに譲られちゃったもんだからどこかに行かなきゃいけないみたい


泣いてたと君に知られてしまうのは夏の夕立浴びる気持ちよ


性格が悪いってのは手相が悪いのと同じでしょうよ


どっかさあ、遠くに旅に出たいんだ。凄く遠くへ、ホントに遠くへ。


肉球を揉むな尻尾は撫でたっていいけど絶対肉球揉むな


「あやのならアンシンってどうゆうことですか。センパイハラハラしないんですか」


信じても信じなくても変わらないことなら信じず生きてゆきたい


ニッケルの星も遠くに貼りついて毛穴の数も数えられない


眠ったら起きたくないし起きたなら眠りたくない追ってこないで


古着屋で買った絶望だけを着て鏡の前でポーズつけてる


こんなにも大きなことが起きたのにいつまで経っても小さいままだ









遠すぎて掠れる歌をどうしても聞きとりたくて耳を澄ませる
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