前科一犯

退屈で「退屈しのぎ」を訳したらkill timeと出て前科一犯


物凄く上手に息を殺すので他はあなたが殺してください


太陽がまた昇ることを希望だと思う者に告ぐ! やっぱやめます


長いこと浅野いにおをにいおだと思う私だ、仕方がないよ


弾はもうずっと昔に込めたけど安全装置外せない銃


本当に世界の終りが来る時もみんなこうならいいなと思う


死にたいですあー死にたい、死にたい他に何も浮かばない死にたい


信じてはいないし間違ってそうだし不便だけども好きなんだもの


いつもそう性器の話をする時に笑わないのは裏切りでしょう


恋というミントの苗ほど無遠慮なものから必死に庭を守れり


「あいしてる」「アイラブユー」の「あい」をいつも「哀」と発音する人の口紅


片羽の鳥はどこへも飛べません二匹揃ったところで駄目です


あなたには分からないのだということが未だに私は分からずにいる


あの子らの弁ではぼくは女々しいが女の気持ちは分からないってさ


しあわせな嘘を心にさしこんでこれで明日もがんばれと言うの


死にたいとゆーのをなんかうまいこと歌にできたら儲からねーかな


タンポポの綿毛のように真っ白に逃げ続けても未来がほしい


悲しくはなくって多分寂しくもないので君が死ぬはずはない


trackに女の喘ぎを入れてくる歌手が童貞だったらいいのに


後ろから前からどうぞと言っている右斜めからこめかみを刈れ


野良猫に餌をやるのは私だけなんてわけではなかったらしい


朝焼けの名残なき陽にふと気付く 私は窓を割ってはいない


死にたいということにさえ説明をつけさせるので死んでしまうよ


塗り絵って嫌いだったわ、塗るほどに汚くなるから嫌いだったわ


生きづらい子だと言われて怠惰さを繊細さだと履き違えてた


ほっそりと作られた瓶に入れるべきものをなんにも決められずいる


濃い雲が靴屋の上を流れてく 追いかけないのは追いつけないから


愛だとか恋とか夢とか涙とかそれらに曇らぬ視力が欲しい


コンビニの新商品をとりあえず試すみたいに息をしている


ブルボンのプチをこれから食べるので女子高生とお呼びください


幸せよ幸せ幸せ幸せよ幸せ幸せ←間違い探


酸化って老化ってことかもしれんけど激しく燃えても酸化はするし


そりゃあまあ「落ち込むな」とは言ったけどもうちょい落ち込んだっていいのに


遅刻した天使を一人捕まえてニーチェの本を原語で読ませる


かみさまにお祈りするより恨み言言うほうが多い かみさまはマゾ


孤独って気付いた時にはもう足が立たない所に来てる(と気付いた)


喘息の渡り鳥一羽うちにきてベッドと居間を渡っています


待ち合わせ場所についたが誰も来ない、そんな素振りの少女を待つ趣味


友達が多いあなたが好きだけどぼくだけをみてほしい日もあるので有罪


顔だけは赤くなるのが嬉しいの 酔った振りしてあなたに甘える


嫌な奴ですので優しい言葉とか綺麗な言葉は言わない(君以外)


世界中敵になったら君一人味方になっても勝てないじゃない


物凄く好きな歌手にも飽きるのにどうして結婚なんてできよう


秋雨も降らなくなった十二月悲しくっても泣けなくなった


痛いのはどこかと言えば心でも体でもなく過去なのだろう


私では私の理想の人間になれないと知り花瓶を磨く


人間は箱ではないということを収納力のなさで気付いた


清楚系黒髪ロングで巨乳でも口からどんどんピザが出てくる


ゆっくりと景色が溶けて銀色の海に落ちてくエウロパの春


死にたさを治してくれる病院に行く時間までに死んじゃいたいな









遠すぎて掠れる歌をどうしても聞きとりたくて耳を澄ませる
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